2021年8月21日(土)から12月5日(日)まで東京の寺田倉庫G1ビルで開催中の「バンクシーって誰?展」。
バンクシーは壁に作品を残したり、姿を見せないアーティストとして知られていますが、今回開催されている「バンクシーって誰?展」の作品は本物なのか、バンクシーが許可している公認の展示会なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、「バンクシーって誰?展」で展示されている作品が本物なのか、バンクシーが許可した公認の展示会なのかを調べてみました!
「バンクシーって誰?展」で展示されている作品は本物?
出典https://whoisbanksy.jp/highlight/
結論から言うと、壁に書かれたストリート作品は本物か偽物か定かではないが、プライベートコレクターから借りてきて展示している作品は本物ということになります。
バンクシーは本物と偽物を区別するために、「ペストコントロール」という認証団体を設立しています。
このペストコントロールに認められた作品が本物であり、プライベートコレクターから借りてきた展示品は認められているものなので本物です。
しかし、このペストコントロールによる認証は、バンクシーが壁に書いたものなどストリート作品では行われていません。
ストリート作品は勝手に描くものなので違法だからです。
なので、ストリート作品は本物か偽物かはわからないということですね。
「バンクシーって誰?展」に展示されるストリート作品は、世界各地で開催された「ジ・アート・オブ・バンクシー展」で展示されていたものの一部を展示していますが、韓国で行われた「ジ・アート・オブ・バンクシー展」では、150点の展示品のうち27点しか本物の作品がなく苦情が殺到したというニュースがあるので、やはり本物とは言えないかもしれません。
また、ストリート作品が本物であったとしても、現地の壁をそのまま持ってくるということはできないので、「バンクシーって誰?展」に展示されるストリート作品は、リアルサイズで再現されたレプリカが飾られています。
「バンクシーって誰?展」は許可されている公認の展示会?
出典https://www.banksy.co.uk/shows.html
「バンクシーって誰?展」は、バンクシー本人や認証団体のペストコントロールが許可した公認の展示会ではありません。
「バンクシーって誰?展」公式サイトにも、「UNOFFICIAL」(非公式)と掲載されています。
さきほど名前があがった「ジ・アート・オブ・バンクシー展」も、現在福岡で開催されている「バンクシー展 天才か反逆者か」も、許可をとっていない非公認の展示会です。
では、本人の許可なしに勝手に展示会をしてもいいのでしょうか?
こちらの記事によると、本人が展示会に関与する権利はなく、バンクシーの作品は特に例外だそうです。
このようなことから、世界各国で非公認の展示会が行われていますが、バンクシー本人はやはり良くは思っていないようで、自身の公式サイトで「FAKE」と抗議をしています。
写真撮影は可能!
非公認の展示会ですが、写真撮影は可能となっています。
ストリート作品をリアルサイズで展示し、実際の町並みも再現されたブースは、映画のセットような雰囲気と、バンクシーの作品を見に旅行に来たような感覚を味わうことができますよ!
バンクシーって誰?展にも行ってきました。
映画セットのような展示方法で自分がイギリスやパレスチナに居るようで面白かったです🥰
気になりすぎてバンクシー関連の本を図書館で大量予約したら、2週間で読み切れない量が一気に来てしまって困ってます😂#バンクシーって誰@whoisbanksy_jp pic.twitter.com/aguUN0ZNoj
— ちょっと新しい読書会@次回は10/23 (@applausebook) October 6, 2021
天王洲の寺田倉庫で開催中の「バンクシーって誰?」展に行ってきました。世界各地にあるバンクシー作品が映画のセットのような形で再現されていて、とても楽しめました! pic.twitter.com/ytsgK2Dqua
— ニューヨークお散歩通信 (@OsanpoTsushin) October 4, 2021
まとめ
- 「バンクシーって誰?展」のストリート作品は本物か偽物か定かではない
- プライベートコレクターから借りてきた作品は認証団体が認めた本物
- 「バンクシーって誰?展」は本人の許可をとっていない非公認の展示会
- 非公認の展示会だけど写真撮影は可能
本人の作品かどうか定かではないものが展示されているというのも、本人の許可をとっていない非公式の展示会というのも、どっちも意外でびっくりでしたね!
東京が終わったあとは、名古屋、大阪、郡山、高岡でも開催されるようなので、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね!