24日、出産した乳児の遺体を自宅のゴミ箱に遺棄したとして、無職の小笠原ちひろ容疑者(26)を死体遺棄容疑で逮捕した。
自宅で産み、遺棄。
まわりも気付かなかった。
こんな悲惨なニュースが後を絶ちませんが、なぜこのようなことができるのでしょうか。
本当に気付かないなんてことは起こりうることなのでしょうか。
小さな命は何物にも代えることはできませんが、“気付かなかった”なんてことがなくなるよう、気付かないことがある可能性について調べてみました。
目次
乳児を自宅ゴミ箱に遺棄、死体遺棄容疑で母親を逮捕
福岡県警八幡西署は24日、出産した乳児の遺体を自宅のゴミ箱に遺棄したとして北九州市八幡西区船越2、無職、小笠原ちひろ容疑者(26)を死体遺棄容疑で逮捕した。
容疑を認めているが「なぜゴミ箱に投げ込んだか分からない」、「妊娠しているとは知らず突然自宅で産気づいた」と供述しており、同居していた両親も妊娠に気づいていなかったという。
引用元毎日新聞
容疑者の父親、遺棄した動機、など判明していないことがありますが、本人が妊娠していることに気づかず出産を迎えることなどあり得るのでしょうか。
また同居している両親が気付かないこともあり得るのでしょうか。
本人が妊娠に気付かないことはあるのか
結果から言うと、妊娠に気付かず出産を迎えた方はいるようです。
今回のような事件ではなく、妊娠に気付かず出産に至ったが、母子ともに健康で幸せに暮らしているケースもあるのです。
ではなぜ気付かないということが起こるのでしょうか。
生理不順
生理が来なくなり、検査薬を使ったら陽性反応が出た、というのが妊娠のひとつの兆候ですが、生理は人によって定期的にきたり、不順だったりします。
妊娠により生理が止まっても、それをいつもの生理不順と思い、気にしない女性もいるということです。
また、受精卵が子宮内に着床したときに見られる着床出血や、妊娠中の不正出血などを生理と勘違いし、妊娠だと思わないこともあるのです。
妊娠症状がない
妊娠した時に起こる症状で代表的なものに“つわり”があります。
吐き気や嘔吐などの症状が現れますが、そのような症状が全くない人もいるのです。
また、つわりの症状が軽いものだと、体調が悪いだけだと思い、それがつわりと思わなかったという方もいるようです。
気付きにくい体系
妊娠するとお腹がどんどん大きくなりますが、もともと太っていたりするとお腹の変化に気付きにくいということもあります。
また、太っていなくても、あまりお腹が突き出てこない人もいたりと、人それぞれな部分があるのです。
妊娠するわけない、妊娠していたくないという想い
妊娠に対する考え方によっては、普段から妊娠を意識していない人であれば、体調の変化などにも気づきにくく、妊娠にも気付かなかったという可能性はあります。
また、妊娠に対して良い思いをしていない、望まない妊娠などの場合、妊娠していたくないという気持ちから気付かないふりをしたり、妊娠していないと思い込むことで、気付かなかったという結果になってしまうこともあるようです。
両親が気付かなかったのは
これらをふまえて、両親やまわりの人が女性の妊娠に気付かなかった理由としては、
- まず本人(娘)が妊娠に気付いていない場合、両親やまわりも妊娠に対して関心がなかった。
- 本人(娘)が妊娠していることを隠そうとしていた場合、体調の変化や体系の変化を悟られぬよう接していた。
- どちらにおいても気付かれにくい体系の場合、見た目で判断することができなかった。
ということが考えられます。
しかしどんな理由があるにせよ、保護者の監督責任は問われることとなるでしょう。
気付かないことは罪ではありません。
気付かず出産を迎えたとしても、自覚をもってしっかり育てれば立派な親です。
妊娠に気付かなかった期間が、親としての自覚を持たせる時間を失ったのでしょうか。
出産できるのは母だけ、しかし出産しただけでは母になれないということが、今回のような事件を見るたび強く思い出され、憤りを感じます。